退職代行で後悔？使って失敗した！使わなければ良かった理由

退職代行とは自分の代わりに退職を伝えてくれるサービスです。

退職する際に直接会社に出向かなくていいため、自分からなかなか退職を切り出せない人に利用されています。

わざわざ自分で手続きをしない分、メリットが多そうな退職代行ですが、中には利用したことを後悔しているという口コミも見かけます。

この記事では退職代行を利用した人が後悔する理由や、後悔しないためにはどうすればいいのかについてまとめています。

退職代行を利用する際に気になる疑問についても解説しているため、ぜひ参考にしてください。

退職代行を使って後悔した5つの理由

自分では直接切り出しづらい退職手続きを代わりにやってくれる退職代行サービス。利用者にとってメリットが多そうなサービスに思えますが、実際に使ってみて後悔したという声も少なくありません。

退職代行を使って後悔した人には主に5つの理由があるようです。

それぞれ詳しく解説していきます。

①自分でいえなかったことの罪悪感・自己嫌悪

退職代行を使って退職したものの、あとになってから「やっぱり自分で伝えればよかった」と後悔する人が多いです。

会社に自分の意思を伝えることは社会人として果たすべき責務ともいえます。

それを別の人に任せてしまったことで自己嫌悪に陥ってしまう人も多くいます。また、退職代行を使うと、お世話になった職場の先輩や仲のいい同僚などともしっかり挨拶できずに別れることになります。

②業者選びに失敗した（悪徳業者だった）

退職代行業者の中には、詐欺まがいのことを行う悪徳な業者もいます。

よく考えずにそういった悪徳業者を選んでしまうと、酷いトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

• 入金後に連絡が取れなくなってしまう
• 真面目に話を聞いてくれない
• 法外な料金を請求される

少ない事例ですが、損害賠償請求にまで発展したケースもあるため、業者選びはしっかり行う必要があります。

③利用できないケースがある

退職代行サービスは一般企業・民間企業の正社員であれば問題なく使うことができます。

ただし、職業や雇用形態によっては依頼を断られる場合もあります。

たとえば、公務員には地方公務員法や国家公務員法が適用されます。公務員が退職する際の手続きは、国や自治体が対応しているため、第三者は介入できないことがほとんどです。

そのため、公務員だと退職代行サービスを利用できないことが多いです。

また、契約社員・派遣社員などの場合、契約期間が1年以内だと退職できない可能性が高いです。

④上司とのトラブルに発展する

退職代行サービスを利用する人は、直接上司と話すのがいやだったり、引き止められるのがいやだったりする場合が多いです。

そういった上司の場合、退職代行サービスに納得のいかない上司が「直接本人と話したい」といってくる場合があります。

そうなると直接上司から連絡がきたり、家にやってきたりと、スムーズに退職できずにトラブルに発展する可能性があります。

⑤思った以上に費用がかかる

後悔した理由の中でも特に多いのが、思った以上に費用がかかるということです。

退職代行サービスは比較的新しいサービスのため、明確な費用相場はありませんが、だいたい3～5万円が相場となっています。

退職前には経済的に厳しい状況になっている人もいるため、損な中での3～5万円はなかなかの負担になります。

退職代行サービスは原則として前払いですが、依頼後に追加料金が発生するころもあるため、事前によく確認しておきましょう。

退職代行で後悔した体験談

退職代行使ってみた体験談

退職代行で後悔しないための良くある疑問

退職代行サービスを利用する際の疑問点や不安に感じがちなところについてまとめました。

退職代行は違法じゃない？

退職代行サービスで、依頼者の代わりに退職の意思を伝えることは違法ではありません。

ただし、以下のような行為は弁護士しかできないため、退職代行業者が行うと違法になってしまいます。

• 未払い給料や退職金に関する交渉
• 退職日の調整
• 残っている業務の引き継ぎに関する交渉

こういった行為は弁護士資格を持っている人にしか行えません。

退職したい意思を伝えるだけならば退職代行サービスで問題ありませんが、それにともなう交渉をしたい場合には弁護士に依頼することになります。

次の就職に影響しない？

退職代行サービスを利用して、次の就職に影響がでるようなことはまずありません。

どのように退職したかのような個人情報はプライバシー保護の観点からも簡単には公開されません。

退職代行を使ったことによりイメージダウンするようなことはないといっていいでしょう。

退職代行を使うと甘えていると思われない？

退職代行サービスに対して「非常識だ」「甘えだ」「社会人としてなってない」などと批判的な声もあります。

労働者には民法によって退職する権利が認められているため、このような声は気にする必要がありません。

直接的であれ、間接的であれ、労働者の権利を主張することは法律的にもまったく問題ないです。

自分から退職を切り出せずに肉体的・精神的に病んでしまうくらいならば退職代行サービスを利用したほうがよほど賢明でしょう。

今の職場をすぐにでも辞めたいと思っているならば、退職代行サービスを使って退職したほうがその後の人生にとってもいいはずです。

退職代行を使って後悔しない為の代行会社の選び方

後悔しないためには退職代行業者の選び方も重要になってきます。

具体的には以下の5つのポイントをよく確認しておきましょう。

それぞれ詳しく解説していきます。

①適切な価格設定か

まずチェックしたいのが適切な料金設定かどうかです。

高すぎるところはもちろん、安すぎる業者に対しても注意が必要です。

相場よりもやたらと安い料金の業者は悪徳業者である可能性が高いです。

退職代行サービスの相場は、だいたい3～5万円ほどです。

極端に安い業者の場合、ちゃんと退職手続きを進めてくれなかったり、依頼後に高額な費用を追加請求されたりと、トラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。

②対応が丁寧か

業者選びの際、相手がどういった対応をするかもよく確認しておきましょう。

また返信までにかかる時間もよくチェックしておきたいです。

返信が早く、丁寧な対応をしてくれるところならば、まず問題なく退職代行をしてくれる可能性が高いです。優良な業者ならば無料相談にも親身になって話を聞いてくれるはずです。

こちらの質問に対してやたらと時間がかかったり、話をよく聞いてくれなかったりする業者には要注意です。

③実績・知名度はあるか

実績がないからダメというわけではないけれども、これまでの実績がないと判断材料が少ないことは確かです。

もし同じ条件で実績がある業者いれば、そちらを選ぶ人が多いのではないでしょうか。

代行成功率や実績件数が多い業者を選ぶことで、スムーズに退職できることが多いです。

また、利用した人の口コミも必ずチェックしておきたいです。

もし口コミの中に悪い評判が多いようならば、避けておいたほうが賢明でしょう。

実績や評判などをよく確かめた上で業者を選ぶようにしましょう。

④顧問弁護士はいるか

退職代行サービスを選ぶ際に、チェックしておきたいのが顧問弁護士がいるかどうかです。

顧問弁護士がいれば、しっかりと法律に則った形で業務が遂行されているはずです。そのため、法律に触れるような行為をする心配はまずないと考えられます。

顧問弁護士が在籍していない業者だと、法律関係のトラブルに遭遇する可能性があります。退職代行は、法律知識がないと非弁行為をすることもあります。

⑤サービスの範囲がしっかりしているか

退職代行業者ができるのは依頼人の退職の意向を伝えることだけです。

そのため、有休の消化、未払いの給与・退職金などについての交渉はできませんん。

退職代行業者が交渉を行うと違法行為になってしまい、そこから会社とのトラブルにも発展しかねません。

たとえば「有給の取得などの交渉可能」と謳っている業者は違法行為をする可能性が高いといえます。

無駄なトラブルを避けるためにもできることと、できないことがハッキリしている業者を選ぶようにしましょう。

退職代行で後悔まとめ

退職代行サービスを利用すると、思った以上に費用がかかったり、会社がすんなり手続きに応じてくれなかったりすることがあります。

退職代行業者選びを誤ってしまうと、あとから高額な費用を請求されたり、きちんと退職手続きをしていなかったりといった心配もあります。

退職代行サービスを利用する場合は、まずその業者の実績や評判についてしっかり確認するようにしましょう。もしそのときに悪い評判が多いようならば、その業者は選ばないほうがいいです。

退職代行を利用して後悔しないためにも事前にきちんと準備することが大切になってきます。