- ブラック企業の辞め方は簡単?難しい?
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長時間の労働や給料・残業代の未払い、過度なノルマなどなど、従業員を肉体的・精神的に追い詰めるブラック企業に勤めていて、会社を辞めたいと考えている人もいるかもしれません。
ブラック企業を円満に退職するためには事前準備をしっかり行うことが大切です。
この記事ではブラック企業の安全な辞め方について解説しています。ブラック企業の辞め方で悩んでいる人はぜひ最後まで目を通してみてください。
ブラック企業かどうかを判断するポイント
まず自分が勤めているところがブラック企業かどうかを見極めてみましょう。
以下の項目に当てはまる場合、ブラック企業である可能性が高いです。
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
①サービス残業が当たり前になっている
ブラック企業の大きな特徴が長時間にわたるサービス残業です。
不当に過度な長時間労働を強いられ、それに見合った残業代が支払われていない場合、ブラック企業の可能性が高いです。
以下のような項目に当てはまる場合は特に注意が必要です。
注意ポイント
- タイムカードを切ってから残業するように指示される
- 連日終電を逃すくらいの業務量がある
- 月に80時間以上の残業が続いている
- 残業代が支払われていない
- 残業申請をしづらい
会社から月80時間以上の残業を強いられている場合は、労働基準法に違反している可能性があります。
ココがポイント
労働基準監督署に相談するか、早めに退職してしまうことをおすすめします。
②休日出勤が多い
休日出勤が多かったり、有給が取りづらかったりするのもブラック企業の特徴です。
労働基準法では、原則として毎週少なくても1日、または4週間を通じて4日以上の休日をとるように定められています。
労働時間・休日に関する主な制度
- 使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。
- 使用者は、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければいけません。
- 使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。(労働基準 | 厚生労働省)
休日をまったく取らせずに業務を命じる企業はブラックと考えていいです。
ココに注意
また有給休暇を取らせない企業も労働基準法に違反している可能性が高いです。
③従業員の入れ替わりが頻繁にある
労働環境が悪いと離職率が高くなります。
そうなると当然従業員の入れ替わりが激しくなります。離職率が高いからといって絶対にブラック企業だとは言い切れませんが、年中求人募集をしているところはかなりブラックな可能性があります。
離職率が高い会社には注意が必要ですが、離職率をまったく公表していない会社にも要注意です。
④労働条件がわかりづらい
ブラックな企業は労働条件を曖昧にしていることが多いです。
「アットホームな雰囲気」「努力次第で給料アップ」といった抽象的な表現が多い場合は気をつけましょう。
また面接してからすぐに内定の連絡がくる会社も注意が必要です。
ホワイトな企業は希望者の中から合格者を選考するために時間がかかりますが、ブラック企業は慢性的に人手不足であることが多いため、すぐに人材を確保する傾向にあります。
内定の連絡が来るのはうれしいですが、その場の勢いに流されずに冷静に見極めることをおすすめします。
ブラック企業の辞め方:準備編
ブラック企業をスムーズに辞めるにはしっかりした準備が必要になります。
確実に退職するために以下の準備をしておきましょう。
- 就業規則の確認
- 雇用契約書の確認
- 引き継ぎ時間の計算
- 退職願の作成
- 退職理由
①就業規則の確認
まずは就業規則のチェックを行います。
就業規則を遵守して辞めることで後から文句を言われないようにしておきます。
通常、就業規則には退職に関する記載があります。
会社によっては就業規則が見られない状態になっていることもありますが、就業規則の内容は従業員に知らせるように労働基準法で定められています。
ブラック企業は就業規則を隠していることもあるため、その場合は労働基準監督署に行って就業規則を確認しましょう。
労働基準監督署では名刺または社員証を提示すれば就業規則を見ることができます。
ココがポイント
会社がなかなか就業規則を見せてくれない場合には労働基準監督署でチェックするようにしましょう。
②雇用契約書の確認
就業規則とあわせて雇用契約書も確認しておきましょう。
雇用計画書には正社員かどうか、また退職時のルールなどについて書かれています。
就業規則に退職についての記載がない場合は雇用契約書で確認することになります。
③引き継ぎ時間の計算
次の担当者の負担にならないように、できるだけ引き継ぎにかかる時間を計算しておきましょう。引き継ぎが不完全だと次の担当者までも会社を辞めてしまう恐れがあります。
悪いのは会社であって引き継ぎを任せられる同僚ではありません。
ココがポイント
スムーズに引き継げるように、できるだけの準備をしておきましょう。
④退職願の作成
退職願の書き方は特に形式などは決まっていません。
ポイント
- 中央寄せで「退職願」と書く
- その左下に「私後、」と書く
- 「このたび、一身上の都合により来る令和○○年〇月〇日をもって退職致したく、ここにお願い申し上げます」と書く
- 提出する日付・所属・氏名を書く
- 自分の名前の下に認印を押す
- 宛名として会社の正式名称と代表名を記載
こういった形式で書けば問題ありません。
⑤トラブルにならない退職理由を考える
退職理由はトラブルに発展しないような内容を書きましょう。
あまりに正直に書きすぎると、後々揉めてしまう可能性があります。自分の不利益になるようなことは書く必要はありません。
退職理由の例
- これまでの経験を活かして新しい環境で自分の力を試したい
- 資格取得のために勉強に専念したい
- 個人で開業する決意を決めた
- 海外留学することにした
- より専門性を高めたい
こういったポジティブな内容にしておけばトラブルに発展する可能性は低いです。
無理な引き留めを回避するためには相手が納得せざるを得ないような退職理由を盛り込みましょう。
ブラック企業の辞め方:実際の流れ
ブラック企業を退職するまでの流れは以下の通りです。
- 就業規則の確認
- 有給休暇の確認
- 退職理由を考える
- 上司に退職したい旨を伝えて退職届を提出
- 備品の返却
それぞれの流れについて詳しく解説していきます。
①就業規則の確認
まず退職の意思をいつまでに伝えればいいのか就業規則を確認しましょう。
就業規則には退職について書かれており、いつまでに申し出ればいいのかも説明されています。また退職金の有無なども就業規則に書かれています。
ただし就業規則に書かれているものはあくまで会社のルールです。
民法627条には「退職を申し出てから2週間経過したら契約終了になる」と書かれています。
就業規則よりも法律のほうが優先されるため、2週間前までに申し出れば退職することができます。
②有給休暇の確認
有給休暇は残っている場合には、有給休暇を消化してしまいましょう。
会社を休んでいる期間を転職活動に充てることができます。
有給休暇の取得は労働基準法39条で認められているため、会社は拒否することができません。退職前の有給は認めないなどといって拒否すると法律に違反することになります。
無期雇用の正社員であれば、半年以上勤務していてその8割以上を出勤していれば10日の有給休暇があります。
退職の意思を伝える段階で2週間以上の有給休暇が残っていれば、そこから会社に行かないまま退職することもできます。
③退職理由を考える
通常、退職する場合は「一身上の理由」と伝えれば十分です。
しかしブラック企業が相手だと、しつこく引き止められる可能性も十分にあります。
そのため、引き止められないような退職理由をあらかじめ考えておきましょう。
退職理由は必ずしも事実である必要はないため、相手を納得させられるような内容を書きましょう。
ココがポイント
いい理由が思いつかない場合は「次の転職先が決まっている」と伝えれば、会社側としても引き止めづらくなります。
④上司に退職したい旨を伝えて退職届を提出
直属の上司に退職の意思を伝えて、退職届を提出しましょう。
この際のポイントは「会社を辞めたいのですが……」と相談するのではなく「会社を辞めます!」と言い切ることです。
相談してしまうと相手も交渉の余地があるのだと考えてしまいます。引き止められないように、こちらの意思が固いことをアピールしましょう。
会社によっては退職届が必要ない場合もありますが、後々のトラブルのことを想定してしっかり日付を書いた退職届を受理してもらうようにしましょう。
⑤備品の返却
無事に退職日が迎えられたら、会社からの貸与物などを返却しましょう。返却は郵送でも構いません。
貸与物の例
- 健康保険被保険者証
- 社員証・名札
- 会社の鍵
- 会社のパソコン・ポケットWi-Fi
- 支給品のスマホ
- 制服・作業着
- 仕事関係の書類やデータ
- 文房具
返却漏れがあると辞めてからも連絡が来てしまうため、必ず漏れがないかどうかチェックしておきましょう。
会社から離職票が届けば退職完了です。
離職票は10日~2週間ほどで届きます。それを越えて届かない場合には会社に問い合わせてみましょう。
ブラック企業の辞め方:コツ
ブラック企業を辞める際のコツを紹介します。これを参考にスムーズにブラック企業を退職してください。
- 退職について他の人に話さない
- 退職日まではしっかり仕事をする
- 退職前から転職活動をしておく
①退職について他の人に話さない
退職を検討していることは会社の人に話さないようにしましょう。
たとえ信頼している相手であっても、そこから情報漏れてしまうこともあります。
また相手によっては退職を引き止めたり、いやがらせをしてきたりする場合もあるため、余計なトラブルを避けるためにも退職については話さないほうが賢明です。
退職する人を「裏切り者」と考える人もいるため、残りの期間が働きづらくなってしまうケースもあります。
②退職日まではしっかり仕事をする
退職が決まるとそこから出社拒否してしまう人もいます。ブラック企業から少しでも早く離れたい気持ちはわかりますが、せめて退職日まではしっかり仕事をしましょう。
業務に大きな支障が出てしまうと雇用契約違反と見なされて、そこから問題になる場合もあります。
転職先に悪い噂が広がってしまうと自分にとって不利になってしまうため、最終日まではこれまで通り業務を遂行しましょう。
③退職前から転職活動をしておく
退職してからすぐに働きたい場合には、早めに転職活動を進めておきましょう。
もし有給休暇が残っているならば、それを利用して転職活動をするのもおすすめです。
転職活動が上手くいき、転職先が決まっていれば気持ち的にもとても楽になります。
退職の意思を伝える前から計画的に転職活動を進めましょう。
ブラック企業の辞め方:注意点
一般的な企業なら退職するのは難しくありませんが、ブラック企業だとなかなか辞められない恐れもあります。
たとえば以下のようなケースが想定されます。
①有給休暇の消化を拒否される
ブラック企業の場合、こちらが有給休暇の取得を申請しても拒否してくることがあります。会社から拒否されれば、どうしようもないと思って諦める人も多いかもしれません。
しかし有給休暇の取得は法律によって定められているため、会社側は基本的に拒否できません。
法律で定められていることなのでその場の状況に流されずにしっかり主張しましょう。
②退職を拒否される
ブラック企業の中には、こちらの退職の申し出を拒否するところもあります。
しかし法律上、労働者が退職を申し出たときに会社は拒否する権利はありません。
こちらがいくら主張しても聞き入れてくれない場合は、退職届を配達証明付きの内容証明郵便で送りましょう。
内容証明で送ることで会社側は届いていないと言い逃れできなくなります。
③損害賠償請求される
退職を伝えると「損害賠償を請求する!」と脅してくるブラック企業もあります。
しかし、一般的な退職手続きで損害賠償が認められるようなことはまずありません。
ただの脅しに過ぎないことがほとんどなので、屈しないで手続きを進めましょう。
④離職票をくれない
ブラック企業によっては離職票をくれないところもあります。
離職票は退職した後、雇用保険や失業給付を受けるために必要になります。そのため、必ず受け取っておかなければなりません。
離職票は手続きしてからだいたい10日~2週間ほどで届きます。
もし2週間を過ぎても届かない場合には、会社に問い合わせてみましょう。
それでも会社が離職票をくれない場合はハローワークか労働基準監督署に相談しましょう。
ブラック企業の辞め方:退職代行サービスを使う
ブラック企業に勤めていると毎日会社に行くだけで肉体的・精神的に疲れ切ってしまいます。そんな中で退職の手続きをこなすのは大変だと感じる人も多いでしょう。
そういった場合には退職代行サービスを利用するのがおすすめです。
退職代行業者が面倒な手続きなどをすべて代わりにやってくれるため、退職の手続きのために会社に行かなくても済むようになります。
退職代行サービスのメリット
退職代行サービスとは、依頼者の代わりに退職代行業者が退職の意思を伝えたり、手続きを代わりにやってくれるサービスです。
ブラック企業の場合、こちらから退職の意思を伝えてもスムーズにやめられない場合があります。
そういったときに退職代行サービスを利用すればトラブルなく辞められる可能性が高いです。
直接上司に伝える必要がなくなるため気持ち的にもだいぶ楽になります。
ブラック企業から早く逃げたい場合は即日退職も可能
退職代行サービスによっては即日退職にも対応しています。
有給休暇が残っていれば依頼した日から一切会社に行かずに退職が可能になります。会社に行くだけでしんどい人にはとてもありがたいサービスです。
有給休暇が残っていない場合であっても欠勤扱いにしてもらうことで会社に行かなくて済むようになります。
退職代行サービスはバックレとは違い、正式な退職になるため、後の転職に響くようなこともありません。
まとめ
ブラック企業からスムーズに辞めるためには事前の準備が重要になります。
就業規則をよく確認して、相手から言いがかりをつけられないようにしておくことがポイントです。退職届を受け取ってもらえないような場合には内容証明郵便で会社に届けましょう。
自分ひとりで退職するのは大変そうだと感じたら、退職代行サービスを利用するのもおすすめです。
専門家があなたの代わりに手続きしてくれるため、スムーズに会社を辞めることができます。
ブラック企業に勤め続けて体を壊す前に、1日にも早く行動に写しましょう。
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