退職引き止めで残ったけど、本音はやっぱり辞めたいと後悔！引き止めで心が揺らぐ人へ

退職しようと決めたものの上司から引き止められると「このまま残ったほうがいいのでは……？」と心が揺らいでしまうことが多いです。

引き止めを承諾して会社に残ったものの「やっぱり辞めればよかった」と思うこともよくあります。

この記事では退職の引き止めにあった際、それでも辞めたいと思う人の対処方法について詳しく解説しています。

退職を引き止められて残ったとしても後悔することが多い

引き止めは会社の都合で行われます。そのため、引き止められて会社に残ったとしてもあなたの悩みが解消される可能性は少ないです。

そうすると結局また「会社を辞めたい」と思うようになります。

会社を辞めたいと決めたならば、たとえ引き止めにあっても辞めたほうがいいケースが多いです。

①そもそもの問題が解決していないから

あなたが会社を辞めようと思ったのには理由があるはずです。

たとえば職場の雰囲気になじめなかったり、人間関係がよくなかったり、忙しすぎてなかなか休めなかったりと人によってさまざまな理由があります。

それらに耐えきれなくなって辞めようとしたのに、引き止められたとしても結局、元の状態に戻るだけです。

もし会社がこちらの理由を聞いてくれて、それを解決してくれるならば会社に残る価値はあります。そうでないのならば、また結局しばらくしてから「やっぱり辞めたい」と思うだけです。

どうせ辞めるならば早めに辞めたほうが、その後の展開にも期待できます。

②残留すると会社に居づらくなるから

人によっては会社を退職した人を裏切り者と考えることがあります。もし引き止められて退職を辞めたとしても周りからは退職しようとした裏切り者と考えられる可能性があります。

ネガティブな理由で退職しようとすると、これまで以上に人間関係が悪化してしまう恐れがあります。

それまで親しかったはずの同僚から冷たくされたり、上司からキツくあたられたりと退職を申し出る前よりも状況が悪化することすらありえます。

そうするとますます「会社を辞めたい」とかんがえるようになってしまいます。

一時的な感情で引き止めを受け入れるよりかは、先々のことを考えて退職してしまったほうが事態が好転する可能性が高いです。

退職を引き止められ心が揺らぐ人の特徴

退職を引き止められて会社に残ってしまう人には、以下のような特徴があります。

それぞれ詳しく解説していきます。

①仕事への劣等感がある

仕事に対して劣等感を持っていると引き止められたときに「自分がそんなに必要とされているとは思わなかった」と感じて、会社に残ってしまうことが多いです。

退職を引き止められると会社や上司に自分の力が認められたのだと勘違いしがちです。

しかし実際はそんなことはありません。

会社としては人員補充の手間とコストを考えて、あなたにいてもらったほうがいいと考えているだけです。

もっと優秀な人が入れば見向きもされなくなる恐れもあります。

そんな状態で会社に残ったとしても、またすぐに辞めたいと思うのはわかりきっています。

②後ろめたさがある

これまでの会社に対して恩義を感じていると、後ろめたさがあって引き止められやすくなります。

何かと不満はあるものの、ここまでやってこれたのは会社や上司のおかげと考えると、辞めてしまうのは申し訳ないと考えてしまうことも多いです。

しかしこのまま会社に残っても、自分が成長できるとは限りません。むしろストレスが多い労働環境だと肉体的にも精神的に疲弊してしまう可能性が高いです。

退職はあくまでも自分が決定することです。

これまでよりもステップアップできると思うならば、メリットデメリットを冷静に見極めて今の会社を去ることも重要です。

③頼み事を断りづらい性格をしている

上司から「辞めないでほしい」と強く頼まれると、なかなか断りづらい人もいるかもしれません。相手がいつも自分に対してあたりがキツい上司だったりするとなおのこと辞めづらくなってしまいます。

こういった頼み事を断りづらい性格の人は、引き止めにあったときに会社に残ってしまうことが多いです。

しかし断りづらいから会社に残るというのは合理的な判断とはいえません。

今の労働環境に不満があるならば会社を辞めたほうがいいです。たとえ感情に流されて会社に残ったとしても、またすぐに辞めたいと思うはずです。

退職の引き止めで残った人の体験談

会社から退職を引き止められて残った人の体験談を集めてみました。

①減給された

希望退職で引き止めにあったので残ったはいいけど減給まじでやめろや。

— おくら (@kintan1224) June 12, 2020

引き止められて会社に残ったら減給されたという口コミです。

せっかく残ったのに給料を減らされてしまえばどうにもやるせない気持ちになってしまいます。

②裏切り者扱いされた

1年前に転職しようと退職願を提出
↓
上司を中心に引き止め、残留を決定
↓
先日部長が辞めようとした私のことを裏切り者と言っていることが判明

分かっていたことだけど、所詮残留しても環境が良くなるわけはなく、むしろ悪化するに決まってる。こうなると逆に気持ちよく新しい環境に行ける。

— リーマン 息子6歳 (@mumumu0620) April 28, 2017

会社を辞めようとした人を裏切り者扱いする人もいます。たとえ引き止めに応じて会社に残っても居づらくなってしまうため、すっぱり辞めてしまったほうが賢明です。

③辞めるタイミングがわからなくなった

辞める辞める詐欺を2回ほどした結果退職したいって意思表示をいつしたら良いのかもうタイミングがわからんくなってきた、辞める辞める詐欺っていうか引き止めにあってアホみたいに残留した結果だけどm(_ _)m

— めー (@meeptnk) July 8, 2016

一度引き止めに応じて会社に残ってしまうと、辞めるタイミングを失ってしまいます。

この場合時間が経つほど辞めづらくなってしまうため、どうしても辞めたい場合は退職代行サービスを利用するのも方法のひとつです。

退職の引き止めにあっても会社を辞めるべき理由

会社から退職を引き止められてしまうと、なかなか辞めづらくなってしまいますが、それでも辞めるべき理由があります。

その理由とは以下の通りです。

①上司の引き止めの本音は自分の評価を下げないため

上司から引き止められると「自分のことが必要なのか」と考えてしまいがちです。

しかし実際はあなたのことが必要なのではなく、上司が自分の評価を気にしているだけの可能性があります。部下が退職してしまうと自分の責任を問われる可能性があるため、そのために引き止めているのです。

すでに退職者が出ている場合や上司の昇進が近いタイミングは特に引き止められやすくなってしまいます。

「行きたい部署に行かせる」「もう少し残ってほしい」などという言葉を鵜呑みにせず、自分の意志を貫くことが大切です。

②会社に残った途端に減給されることがある

引き止めに応えて会社に残った途端、減給されることがあります。

退職の意思を曲げて会社に残ったにも関わらず、給料が減らされてしまったら意味がありません。

こういったひどい仕打ちをしてくるような会社に居続けるメリットはありません。

もちろんすべての会社でこういったことが行われるわけではありませんが、減給の可能性があるということは頭に入れておきましょう。

③また辞めたくなったときに大変になる

退職を伝えるのにはパワーがいります。

せっかく力を振り絞って退職の意思を伝えたのに引き止められてしまうと、再びパワーを集めるのが大変です。

一度引き止めを受け入れてしまうと、会社を辞めづらくなってしまいます。

また辞めたいと思ったときに、さらに大変になってしまうため、引き止めには応えずにスッパリ退職してしまいましょう。

退職を引き止められたときの対処方法

退職の意思を伝えたにも関わらず、引き止められたときにはどう対処すればいいのでしょうか。

具体的には以下の方法が有効です。

退職の意思を伝えてから休みに入ってしまえば、しつこい引き止めにあう心配もありません。

自分で辞めるのが難しそうな場合には退職代行サービスに依頼する方法もあります。

①有給休暇で退職まで休み続ける

引き止めが苦痛な場合には、退職日まで有給休暇を使って会社に行かないようにしましょう。

民法では退職を申し出てから2週間経過すれば退職できると明記されています。

そのため、2週間以上有給休暇が残っているならば、退職の意思を伝えてから一度も会社に行かずに辞めることができます。

②転職先を決めてしまう

退職の理由として「すでに転職先が決まっている」というのはかなり有効です。

転職先が決まっていれば会社としても退職を認めざるを得ません。それがわかっていれば無理な引き止めなどもないはずです。

すでに転職先が決まっていれば気持ち的にも楽ですし、経済面での不安も減ります。

③退職代行サービスを利用する

もし引き止められた場合、断る自信がないならば退職代行サービスを利用するのがおすすめです。

退職代行サービスは依頼者の代わりに退職の意思を伝えてくれ、手続きなどもすべてやってくれます。

あなたは直接会社に出向かなくてよくなるため、引き止めの心配もありません。

上司と顔を合わせたくない、自分で退職を伝える勇気がないという場合には退職代行サービスを利用しましょう。

最近ではさまざまな退職代行サービスが増えています。業者によって対応できる範囲やサービス内容が異なるため、事前によく確認しておきましょう。

退職の引き止めがしつこい場合の対策

一度引き止めを断っても、何度もしつこく引き止められることもあります。何度も引き止めにあうと「そこまで言うなら……」と折れてしまう人も多いです。

けれども、引き止めで会社に残っても後悔するほうが多いため、きっぱりと辞めてしまうことが大切です。

引き止めがしつこい場合には以下の方法を試してみましょう。

①退職日を伝える

退職日が決まっているならば、それをハッキリ伝えましょう。

「○月○日に辞めます」と伝えれば、それ以上引き止められないことが多いです。

退職するかどうかを悩んでいる態度だと引き止められやすいです。はっきり退職日を伝えることで意思が固いことをアピールできます。

②上司に感謝の気持ちを伝える

退職日を伝えた後は上司に対して感謝の気持ちを伝えましょう。

人から感謝されると、それ以上引き止めようとする気持ちが薄れてしまいます。またそれだけ退職の意思が固いことも伝わります。

心のこもった「ありがとう」を伝えることで、引き止められることがぐっと減ります。

感情的になりがちな上司には感謝の気持ちを伝えることが効果的です。

③退職代行サービスを使う

退職日を伝え、感謝の気持ちも伝えたにも関わらず引き止めにあうような場合には退職代行サービスを利用しましょう。

自分が顔を出さなければ引き止められる心配もなくなります。

相手も業者に対してはしつこく引き止めることは難しいでしょう。

退職代行業者はその道のプロのため、引き止めがあったときの対策も十分にしているはずです。

会社が辞めたい人の退職を引き止める本当の理由

ではどうして会社はそこまで退職したい人を引き止めようとするのでしょうか。

それには以下のような理由が考えられます。

会社があなたを引き止める理由は、会社のためであることが実際のところです。

「君のためを思って」といういい方をすることもありますが、あくまで「会社のため」「上司自身のため」であることがほとんどです。

①辞められると人手不足で困る

もっとも多い理由は、人手不足になってしまうことです。

ひとりに辞められてしまうと業務がこれまでのように回らなくなってしまいます。そうすると業績低下の恐れもあります。

しかしそれは会社の理由あり、こちらが退職を辞める理由にはなりません。

あなたが辞めることで最初はバタバタするかもしれませんが、しばらくすれば元通りに業務は回るはずです。

もしあなたが辞めて会社が傾くようならば、むしろ辞めてしまって正解だったと考えられます。

②上司の評価が下がる

部下が辞めてしまうと上司の管理責任が問われます。

場合によっては責任を取らされて管理職から外されるケースもあります。

そのため、自分の評価を下げないためにも上司はあなたを引き止めるのです。

建前では「君のことを思って」というかもしれませんが、実際は100％自分のことを考えての発言です。

③人員補充に対するコストがかかる

新しい人材を採用して、一人前になるまで育てるのには手間も時間もかかります。

また採用するのにも広告費が必要ですし、育成するのにも研修費がかかります。社員1人にかかる費用はだいたい72万円と言われており、会社にとって大きな痛手となります。

そういった会社側の理由から引き止めることがよくあります。

あくまで会社の都合のため、気を遣ってあなたが退職を諦める必要はありません。

まとめ

退職を引き止められてしまうと心が揺らいでしまう人が多いです。これまでお世話になったことを考えると、簡単には辞められなくなってしまいます。

しかし、会社を辞めようと思ったのには理由があったはずです。

一時の感情に流されて退職をやめたとしても、しばらくしてからまた辞めたくなるに決まっています。

どうせ辞めるならば1回で辞めてしまったほうが時間もムダになりません。一度引き止められてしまうと、そこからズルズル辞めづらくなってしまうため注意が必要です。

自分の意思だけでは辞めるのが難しそうならば退職代行サービスを利用しましょう。退職のプロが応じてくれるため、スムーズに会社を辞められるはずです。